ジェームズ・スペイダー(James Spader)関連グッズ特集【ClubJ.S】

アイテム詳細

新田 次郎

新潮社

グループ:Book

ランキング:18684

価格:¥ 620

発売日:1973-02

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カスタマーレビュー

2008年のNo.1  (2009-01-01)
「氷壁」「神々の山嶺」から山岳小説にハマり、有名どころはほとんど読んだと思う。
山岳小説と言えばコレが一番に挙げられるのを知りながら、出版年月日の古さから長らく手が出なかった。
舞台は海外の名峰でもなく、岩壁でもなく…。
なんとなく「難しい山に登る話の方が、より感動するはず」という根拠のない思いこみもあったように思う。
戦前のこの時期に、当時の装備で単独で、剣などの日本アルプスに登ることは、現在海外の名峰に挑戦することに匹敵する…のかどうかは分からない素人である。
そこを理解できなくても、「人間 加藤文太郎」に胸うたれたのである。
今読んでも全く古くない!
むしろ、これほどの作品、今はなかなか出会えないのではないだろうか!
「孤高」という言葉の意味を、初めて理解出来た気がする。
今後、私の中では「孤高」=「加藤文太郎」だろう。
「孤高」という言葉を、軽々しく使って欲しくない。
そんな気にさせられる一冊だ。
「孤高」とは、こんなにも厳しく、気高く、凄烈なものなのだ。

ノンフィクションとしておもしろい  (2008-11-15)
現在,連載中のマンガ「孤高の人」を読んでいるので,小説「孤高の人」を読みました。
名作と言われるだけあっておもしろく,2日で一気に読みました。
しかし,いろいろ調べてみると,(下の方で書かれている人がいますが)遭難のきっかけを作った宮村健のモデルである吉田登美久は,実際には相当に実力のある人物で,加藤文太郎とも信頼関係があり,加藤文太郎に誘われて一緒に雪山を登ったこともあるということでした。
小説なので,当然,脚色があっていいとは思いますが,加藤文太郎が死亡することになった関心部分についての,しかも,客観的な資料に反する脚色がされているようです。
このような脚色をするのであれば,加藤文太郎という名前を使うべきでなかったと思います。
そのような内容は(亡くなっていますが)加藤文太郎の意志にも反するのでは?と素人なりに思いました。
フィクションとしては,とてもおもしろかったです。
調べなければよかったな・・・・・

宮村健のほんとうの姿  (2008-09-04)
かなりの分量だが、内容は面白い。一気に読める。登山をする人なら尚更だ。
しかし、共感できない。違和感だけが残る。
小説にはモデルになった人物がいる。
主人公の加藤文太郎はもちろんだが、宮村もその1人だ。
遭難時のパートナーとして徹底的に自己中心的で無謀な若者として描かれている。
しかし、実際は、だいぶ違う。
加藤自身の山行記録「単独行」や当時の文献、同行者の談話を少し調べれば分かることだ。
宮村のモデルである宮田は、加藤に匹敵する実績と力量を持つ登山家であった。
そして、加藤とパートナーを組んでの登攀も初めてではなかった。
実力を見込んで加藤から山に誘われたものだった。
そして、難易度の高い冬山登攀を成功させ、お互いに謙虚に称えあっている。

まさしく信頼できるパートナーであった。

加藤自身も孤独を好む社交下手のように描かれているが、そうではなかった。
チームで上ることも何度かあったし、不慣れというほどではなく、むしろうまくやっていた。
遭難時の槍ヶ岳でも、あかたも急に4人で登ることになったように書かれているが、それは最初からの計画だった。
そして天気は晴れるから行ける、との判断には加藤も加わっていた。

作者は小説の中で遭難の原因を宮田1人にあるかのように書いているが、なぜ事実に反してまでここまで彼を侮蔑的に書く必要があるのだろうか。
小説では作者の意図に合わない都合の悪い事実はすべて隠されており、一言も触れられていない。
「孤高の人」という表題に付けた通り、加藤はあくまで孤独でなければならず、絶対に穢されてはならぬ存在だったのだろうか。

加藤文太郎に近づきたい・・・  (2008-02-08)
人それぞれ生きかたがありますが、この人ほど真の一匹狼であった男は少ないと思う。名誉や金銭、物欲に縛られず純粋に生き、しかも社会人としてエンジニアの仕事もこなす。『狼は帰らず』という森田勝をモデルにした作品の場合、すべてを犠牲にして山にのめりこんでいくが、文太郎は家庭も持ち、最期は同行者を見捨てれば自分だけ生き残れる場面でも諦観ともいえる死に方をした。山行ではなく日常生活における文太郎の心情描写がすばらしい。当然、小説として脚色してあるにせよ、私自身はその価値観に共感し、何度も読み直した。山岳小説というよりも伝記に近い。

ノンフィクション ノベル  (2008-01-21)
主人公の加藤文太郎は実在の人物です
実在の人物を主人公にして小説を書くことは昔からあります
ビクトル・ユーゴーのレ・ミゼラブル
フォレスたーのホーンブロア
ゲーテのファウスト(もっともこれは戯曲です)
孤高の人はすぐれたノンフィクション・ノベルです
昔から優れた作品にはモデルがいます
新田次郎の名作「栄光の岩壁」は芳野満彦がモデルです
新田次郎は実在の人物をモデルにして優れた作品を作る名手です
私は新田次郎を尊敬します

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