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徳間書店
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発売日:2006-10
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カスタマーレビュー ![]()
傑物
(2008-09-06)
田岡はチンカス界の一大人物であり、警察からの解散要求を病状の身ながら一人拒否した人物だ。このとき解散論に流れた若頭地道を数多くの功績にも関わらず冷遇するなどの冷酷なところもあるが馬鹿揃いのチンカスを束ねるためには仕方なかったのだろう。田岡はおそらく一般社会でも係長までは行ける程の男だけあってチンカス界では卓越した統率力でチンカス界に君臨した。彼にも一和会山広の山口組離脱の一因となる若頭選挙を無視したなどの失策ー若頭選挙の結果山広が若頭となったのを覆して自身に忠実な山建を指名ーがあるが許容範囲だろう。まさにチンカス界のカリスマであった。美空ひばりの後援者としての興行師としても業績も名高く、何故彼がチンカスに身を投じたのか。その事情や思いを知るには必読の良書。
任侠として生きた傑物の自伝
(2008-07-04)
この本を開いて、写真を見ると、驚く人が多いだろう。三代目組長が、一日警察署長をしている。彼が社会的な名士であった時代があった。鶴田浩二、高倉健、美空ひばりと共に写っている。山口組が有数の芸能会社であった時期があったのだ。
『近代ヤクザ肯定論』で、宮崎学は次のように書いている。
「いざとなれば、極道の恐ろしさを遺憾なく発揮する、その怖さを紙一重のところに感じさせていた、ということはあるだろう。だから、大芸能プロダクションでも大放送局でもヤクザの大組織でも、下手に逆らうことはできなかった。その面が大きかったことを忘れてはならない。しかし、田岡個人がもつ心映え、姿勢が彼らに安心感、信頼感をいだかせ、彼らも個人的に全幅の信頼をおくようになったのである。」
田岡組長は、父を知らず、母は、小学校入学のために新しい服を必死で買ってくれるが、過労で、直後に亡くなってしまう。一雄という名は、一人で雄雄しく生きて欲しいという母の悲願である。苦労の連続の中で、新聞配達で体を鍛えて、喧嘩が強くなり、やくざに入っていく。宮崎学は書いている。
「田岡一雄は、被差別民と最下層民が、みずからを社会に対して立て、自己権力を形成していかねばならなかったときの、その心根の深層をみずからのものとしえていた。
」
田岡は、度胸の良さと、優れた行動力と組織力で認められ、山口組の三代目となる。田岡組長の考えは、日本の裏社会には、任侠というような筋の通し方が必要だということだった。
宮崎学は問う。ヤクザ撲滅作戦の結果、十八万人いたヤクザは十万に減った。それでは組をやめたヤクザはどこへ行ったのか。組の統制と親分の重石のもとで、組では違法であっても、犯罪ではない行為を追及してきたのに。彼らは本当の犯罪者集団になってしまったのではないかと。
組織内部からの観点
(2006-11-28)
以前の本の再版ですが… これ迄、外部から見た山口組の本は多数出てますが、組織内部のそれもやはり中興の祖の三代目の自伝と言う所に価値があると思います。
評価が難しい
(2006-11-09)
山口組三代目-田岡一雄自伝-は、他の自伝と同じく自分の目で見た、感じたことが書かれている。その信憑性は、本人にしかわからない。
自伝の難しさがここにある。
山口組という組織を束ねるという観点からは物足りなさを感じる。
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