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Happinet(SB)(D)
グループ:DVD
ランキング:3422
価格:¥ 3,162
発売日:2008-09-26
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カスタマーレビュー ![]()
魅力的な作品だが、オリジナルも是非観てほしい
(2008-12-01)
映画館で観た1972年版は、イギリスの上流階級に属する探偵小説作家アンドリュー・ワイクと、イタリア系移民の血を引き下層階級に属する美容師マイロ・ティンドルの対立と葛藤を描いたサスペンス・スリラー映画の傑作である。生まれも育ちも正統派である名優ローレンス・オリビエと、貧しい労働者の家庭に育ったマイケル・ケインという登場人物を彷彿とさせる両者の対立的競演が、いやが上にも作品を盛り上げていたのを覚えている。
クールで、スマートで、危い不安定さを内に秘めていた、若き日のマイケル・ケインとは同種の雰囲気を醸し出している、ジュード・ロウのマイロ役には納得。オリジナル作品では最高の演技を見せていたマイケル・ケインが如何にワイクを演じるかが、最も興味深いところと言えるだろう。
「ゲームをしよう」などという言葉にうかうか乗せられ、虚々実々、ウィットと皮肉に溢れたお遊びをしているうちに、いつしか生きるか死ぬかの人生のゲームを演じることになる。侮辱と復讐のゲームは、第三幕に入ってから、次第に雲行きが怪しくなっていく。心理劇としての奥行きが増した反面、同性愛を持ち出して結末に至るまでの過程がゲームの面白さに欠け、退屈感は否めない。実際には出てこないが作家の愛人を登場させて、二転三転しながら、たたみ掛ける様に観客を惹き付けた前作の脚本でもよかったのではないだろうか。と思う。
ある意味オリジナルとは別作品を作り上げた監督の手腕と、両俳優の演技力には、惜しみなく拍手を送りたい。
男の悲しい性
(2008-11-30)
登場人物は2人だけで、渦中の女性はまったく出てこないという、
異色のサスペンス映画です。
でも、2人の存在感が抜群で、物足りなさは全く感じません。
もはや女性のことはどうでもよくなり、
ゲームは男と男のプライドをかけた戦いへとエスカレートしていく。
本来の目的を忘れ、目の前の戦いを制することだけに執着していく男たち。
ブラナーは、そんな男の悲しい性を描きたかったのでしょうか?
JudeによるJudeのための映画
(2008-11-27)
ジュード・ロウがこんなに魅力的に見える映画はなかった。30半ばともなればどんな美形俳優でもおじさん臭くなるが、この作品では「愛らしい」という形容詞がぴったりはまるほど年齢不詳の天使と悪魔ぶりを眩しく発揮して、楽しそうに演じている。リプリーやこわれゆく世界…より若返ってさえいる。変装も含め演技が見事。彼の笑顔の七変化、瞳の奥から煌く感情表現のニュアンス、いやらしくない華やかな官能性を楽しめる。色気むんむんのマイケル・ケインはジュードの引き立て役と化している(勿論、彼の自然でお茶目な名演技がジュードを光らせているという意味で)。
ストーリーではなく、台詞の丁丁発止、名優の演技そのものを楽しんで初めて脚本の素晴らしさとテーマ(色男同士の知的遊戯以外の何物でもない)がわかる。珠玉の台詞の宝庫なので英語字幕が欲しかった。日本語字幕は時々もどかしい。decent guyは寛大な男じゃない!
ケネス・ブラナーのスタイリッシュなセット、意表を突く'uneasy'なカメラワーク、スパイシーなBritish sarcasmが気持ちいい。音楽もクール。緊迫した場面で人間が面白い言動をとってしまうリアリティを巧く描写していて笑える。ジュードが'I'm not a hair dresser!!'と絶叫する場面は拍手喝采。'Wait, are you now me or you?''No, you are you. I'm now...me.'パチパチ。
最高なのは、ウオッカを浴びて文字通り水も滴るいい男になる顔のアップ、'It's quite tempting'と言いながらケインを流し目で見る瞬間、ラストにケインが絶妙な声で吐く台詞。ゲームに勝ったのは― 野暮なことは言いたくなくなるエンディング。
二人だけのゲーム
(2008-09-29)
世間の評価は分かれているみたいだが、好き嫌いだけでいうと私は好き。アンドリュー(M・ケイン)のセリフがまた実にイヤミ。対するマイロ(J・ロウ)は前半ややおされ気味。アンドリューの圧倒的な勝利かと思われたところ、後半怒涛の展開に。妻を巡るバトルが、妻そっちのけ、男×男のパワーゲームに変わっていくのが見どころ。ジュードが小悪魔的な妖しい色気全開でくれば、マイケルも大人の余裕で対抗。主導権を争ううちにあっけなく終幕が。どちらが勝者なのか、はたしてそれは真の勝利といえるのか…モヤモヤ感の残るほろ苦い終わり方。観る人によっては解釈が違ってくる。どこまでがゲームのための嘘で、どこからが本音なのか断言するのは難しい。それがこの作品の魅力であり、また破綻の原因であるのかも。
オリジナルの面白さを期待するのは無いものねだりか。
(2008-09-26)
前から今作の事は気になっていた。なにしろ、あの「探偵スルース」のリメイクである。オリジナルは、「ミステリーマガジン」誌がかって企画した20世紀ミステリー映画史上ベストテンで栄えある第1位に選ばれていて、イギリスの階級社会の嘲笑と憎悪を背景にした二転三転するゲーム性に富んだ頭脳戦が今も記憶に残る傑作だった。今作では、オリジナルとは立場を替えて、マイケル・ケインが作家役で再登場し、ハロルド・ピンターが脚色を手掛けたと言う。まずは、期待と不安が相半ばする状態で対峙した。
で、結論を言えば、残念ながらやはりオリジナルは余りに偉大であったとの感が強い。インタビューで監督のケネス・ブラナーやケインが飽くまでもこれは別物、リメイクではなくリスタート版と語っているし、少なくとも中盤までは(映画に習うならば第2ラウンドまでは)同じ展開ながら、両作品はことごとく肌触りが違う。
舞台になる作家の屋敷は、迷路の庭園、古城のような外観、部屋のインテリアも様々なゲームに囲まれていた前作から、エレクトロニクスを駆使した冷たいメタリックとコンクリートの要塞の如きに変わり、作家のキャラクターも、気品と優雅さに影に潜む辛辣で悪意なユーモア・センスから、直截、攻撃的でサディスティックなものとなっている。
この時点から既にピンター版らしく、暴力的でセクシャルなムードが窺え、そこから終盤に駆けては前作とはまるで様相が異なる展開となるのだが(真のオリジナル舞台と同じ流れらしいが)、悲しいかな、さほどサプライズでもない。上手く出来ているがワクワク感が徹底的に不足しているのだ。
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