ジェームズ・スペイダー(James Spader)関連グッズ特集【ClubJ.S】

アイテム詳細


ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

グループ:DVD

ランキング:17473

価格:¥ 1,500

発売日:2008-10-09

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カスタマーレビュー

この傑作によって古代と現代とがつながれる  (2008-10-26)
「愛の不毛」や「この世の不条理さ」をテーマに自分だけの世界を表現し続け、難解すぎるとの指摘さえ受けてしまうジャン=リュック・ゴダール監督ですが、本作は難解であるにせよ彼の最高傑作のひとつに数えていいでしょう。

何気ないボタンのかけ違いから心をすれ違わせていく作家夫婦。愛しているはずが素直に言葉に出来ない。一緒にいたいはずがなぜか離れたくなっていく。そんな複雑な女心をB.B.ことブリジット・バルドーが小悪魔的に演じて印象に残ります。この妻の豹変ぶりに戸惑いながらも理想を求めて苦悩する作家をミッシェル・ピコリが頼りなく、限りなく受け身の演技で表現しているのですが、この影の薄い存在感が作品に相応しい虚無感を与えています。

怪優ジャック・パランス扮する傲慢なアメリカ人プロデューサーがピコリ扮する作家に依頼したのは古代ギリシャの叙事詩『オデッセイア』を映画化するための脚本。そんな背景を最大限印象付けるためにゴダール監督は古代ギリシャをイメージさせる視覚的エッセンスを現代劇である本編に巧みに盛り込んでいます。古代人が好んだというあでやかな原色が作家夫婦の自宅を彩り、神像を思わせるオブジェがさりげなくリビングに置かれていて、それらがもたらすサブリミナル効果が絶大。また映画撮影のために一行が逗留するロケ地カプリ島のプロデューサーの別荘も古代ギリシャの神殿を思わせる象徴的な造りとなっていて、このフィルムに相応しすぎるほどの舞台を提供しています。

『オデッセイア』を撮るためにプロデューサーに雇われた映画監督がドイツ表現主義の巨匠フリッツ・ラングという設定で、本人が実名で登場しているところも嬉しい限り。そして、このラング監督がカプリ島の山道を歩きながらピコリに『オデッセイア』の主人公オデッセウスの妻に対する猜疑心を語るあたり、古代文学と、本編の登場人物が苛まれている現代における男女関係の危うさや愛の複雑さとが巧みにブレンドされて観る者を惹きこんでいく様は圧巻。

人間は目に見えるものだけに左右されるのではなく、時には衝動や直感、妄想や不安などの目に見えないものに決定付けられることもあるという奥深いメッセージがゴダール独自の不条理で思わせぶりな演出で見事に抽出されています。これは観ることによって、聴くことによって、また沈黙を感じることによって現代社会に蘇る古代ギリシャ文化に範をとった不毛な愛の傑作戯曲。

本来105分です  (2008-09-27)
またしても、PAL版ですか。このテーマ曲は本当に美しいのに。

ゴダールは、あくまでゴダール。  (2008-07-30)
巻頭、J.L.ゴダール自身?のナレーションが、クレジットタイトル代わりに今作のスタッフ、キャストを紹介する。ブリジッド・バルドー、ミシェル・ピコリ、ジャック・パランス、ラウル・クタール、ジョルジュ・ドルジュー、アルベルト・モラヴィア、そしてフリッツ・ラング。アンドレ・バサンの「映画とは欲望が作る世界の視覚化」との名言が引用され、映画は始まる。
これは、同じくヌーヴェル・バーグの旗手だったフランソワ・トリュフォーの傑作から遡ること10年、ゴダール流「アメリカの夜」である。と言っても、映画への愛と歓びに横溢している訳ではなく、こちらは、劇中登場する脚本家とその妻の愛の不毛と、プロデューサーとの三角関係を描き、強いては、それを隠喩として、芸術家の映画作りにおける苦悩と喪失を描いているようにも取れる。
リュミエール兄弟の「劇映画に未来はない」とのテーゼが示され、後に、"映画の革命か、革命の映画か"、とにかく、既存映画の解体、作家主義の否定、マルクス・レーニン主義への急傾へ、その後大きく舵を取ったゴダールを予感しているような作品。
相変わらず小難しいし、理屈っぽいし、観る側の知性と感性が試されているような居心地の悪さを感じるのだが、それでも、節々に疾駆するゾクッとするショットに惑溺してしまうのが、ゴダール映画の魅力だ。
大スターバルドーのお尻剥き出しの全裸シーンが拝めるし、廉価化されたので、ゴダール映画として対峙するなら、それなりに面白い。

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